広大な空間に数多の隔離された世界が点在する。
その空間のことは"world"と呼ばれる。
外観は何もないまっさらな空間に一枚の板が浮いているイメージ。
創造主次第で昼夜が存在したり、一日中太陽が昇っていたり。はたまた漆黒の闇に包まれた世界も存在する。
どの世界も山や川、湖などは存在するが海のような広大なものは存在しない。
川は世界の端に流れ着くと、空に流れ落ちて消える。
その川は世界の深淵へとつながっているという伝承がある。
世界には必ず一つの名前があり、その世界を象徴したものになっている。
それぞれの世界はそれぞれの文化を持ち、お互いが干渉する事は基本的にない。
隔離されてはいるが、"扉"によって断続的に繋がっている。
しかし誰でもその"扉"を通られる訳ではない。
特別な条件を満たすことで通行許可を得る事が出来る。
万が一、不正な方法で入界すると管理者と呼ばれる者から罰則を受けると言われている。
"world"には強い力を持つ神さまたちが自由に世界を創造することができる。
創造できる世界の数は一人の神さまにつき一つ。同時に複数の世界を持つ事は出来ない。
創造主となった神さまは木を茂らせる、川を描いて湖を作る等・・
その世界の自然に関する事なら全てを操る事が出来る。
創造した世界は消滅することもあり得る。
それも創造主次第。
創造主の精神が不安定になれば天変地異が起こるともいわれている。
どの世界にもあるのが"扉"。
世界のあちこちに存在し、地面に刺さっていると思えば空に浮いているものもある。
扉は断続的に世界をつないでいる。それを抜ければ別の世界へといく事が可能。
ただし誰でもその扉を抜ける事が出来るわけではない。
ゲートパスという、いわゆる許可証が必要になる。
これは監視者、ヨグから貰う事が出来るのだがそうそう与えられる事はない。
ちなみに神さま達は一部の世界を覗き、自由に行き来できる。
【例外】龍宮
龍宮という世界だけは二重に管理されており、通常の入界手続きよりも厳しくなっている。
珊瑚龍という希少種が住む世界だが、過去の事件を境に厳しい制限が設けられた。
監視者ヨグの許可を得て、さらに龍宮の門番であるコーラルに許可をもらう必要がある。
話の舞台となる"HOUSE"の世界。
その名の通り、住人達は穏やかで争いもなく、みんなが家族のように寄り添いあって生きている。
創造主は姿を見せた事がなく不明。そんなものはいないのではないかという噂もある。
不思議な事にこの世界の住人は全員が過去(幼少時)に悲痛な体験をしている者が多い。